2016年12月17日土曜日

JPX日経中小型株指数採用銘柄の分析 
その1 採用基準




日本経済新聞社と東京証券取引所は14日、中小型株を対象とする「JPX日経中小型株指数」を構成する200銘柄と選定基準などの詳細を発表した。来年3月13日から算出・公表する。

 新指数は投資魅力の高い銘柄で構成するJPX日経インデックス400の考え方を中小型株にも適用。2016年8月31日を基準日とし、同日の指数を10000とする。

 東証の上場銘柄から、時価総額や売買代金で中小型株の範囲を決めたうえで、過去3年間の平均自己資本利益率(ROE)と営業利益累計額を使って順位を決定。複数の独立社外取締役がいるといった定性条件も加味して200銘柄を選ぶ。

 構成銘柄の現時点の内訳は東証1部が179社、東証2部が3社、マザーズが3社、ジャスダックが15社。

 日経指数の公式サイト「日経平均プロフィル」(http://indexes.nikkei.co.jp/)で全構成銘柄と算出要領を公開する。

引用:日本経済新聞

新指数「JPX日経中小型株指数」の算出・公表開始について

名称
JPX 日経中小型株指数(JPX-Nikkei Mid and Small Cap Index)
(略称:JPX 日経中小型(JPX-Nikkei Mid Small))


構成銘柄数 200 銘柄

対象銘柄
東証の市場第一部、市場第二部、マザーズ、JASDAQ を主市場とする普通株式

【選定基準】
以下の手順及び基準に従い、銘柄選定を行う。



(1)スクリーニング
① 適格基準によるスクリーニング
下記のいずれかに該当する場合は銘柄選定の対象としない。
・ 上場後 3 年未満(テクニカル上場を除く)
・ 過去 3 期いずれかの期で債務超過
・ 過去 3 期すべての期で営業赤字
・ 過去 3 期すべての期で最終赤字
・ 整理銘柄等に該当

② 大型株の除外
上記①の銘柄から、基準日における時価総額順位が上位 20%以内となる大型銘柄を除外する。
ただし、基準日において JPX 日経中小型株指数算出対象銘柄については、上位 18%以内の銘柄のみを除外する。
③ 市場流動性指標によるスクリーニング
上記②の銘柄から、基準日から起算して直近 1 年間の売買代金合計額が 150 億円以下の銘柄及び基準日における時価総額が
100 億円以下の銘柄を除外する。ただし、その結果として選定対象候補となる銘柄数が 500 銘柄に満たない場合、
500銘柄を超えるまで売買代金及び時価総額の基準を 10 億円刻みで引き下げる。


(2)定量的な指標によるスコアリング
   (1)により選定した銘柄に対して、以下の項目に基づいてそれぞれの順位スコアを付与した上で、以下の比率で合算し、総合スコアを算出する。
 ・ 3 年平均 ROE:70%
 ・ 3 年累積営業利益:30%
(3)定性的な要素による加点
(2)のスコア付けの後、以下の定性 3 項目を勘案してスコアの加点を行う。

定性項目による加点は、総合スコアのみによる選定の場合との差異が最大でも 10銘柄程度となるように設定する。

・ 独立した社外取締役の選任(2 人以上)
・ IFRS 採用または採用の決定を公表
・ 決算情報英文資料の TDnet(英文資料配信サービス)を通じた開示

(4)構成銘柄の決定
(3)の加点の後、上位 200 銘柄を構成銘柄とする。ただし、定期入替においては、基準日における JPX 日経中小型株指数算出対象銘柄のうち、
スコア順位が 250 位より低い場合に除外し、非採用銘柄のうち、スコアが高い順に 200 銘柄となるよう補充する。

【銘柄入替え】
毎年 6 月最終営業日を選定基準日とし、毎年 8 月最終営業日に銘柄定期入替えを実施する。

引用:日本経済新聞、JPX

次回より、この採用銘柄を分析していきます。

次世代への投資 JPX日経中小型株指数採用銘柄の分析 その2

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