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2017年11月10日金曜日
四国新幹線「単線で早期着工を」 輸出の新モデルに提言
四国の中長期的な活性化策を提言・紹介するシンポジウム「四国の未来を拓(ひら)くリーディング・プロジェクト」が1日、高松市内で開かれ、関西圏を含め経済効果が大きい重点項目に四国新幹線を挙げた。単線方式で事業費を約1兆円に抑え5年後にも着手する構想。インフラ輸出をにらみ既存新幹線と異なる低廉・短期の試験線として整備すべきだとした。
シンポジウムは企業、業界団体、大学などで構成する一般社団法人、日本プロジェクト産業協議会(JAPIC、会長・宗岡正二新日鉄住金会長)と、四国経済連合会の共催。
提言では4県県庁所在地を全国初の単線で結ぶ。概算事業費は複線の1.57兆円から1兆円に減る。四国には単線技術の蓄積があるうえ、日本の経済界にはインフラ輸出の競争力が高まる期待がある。本州側の山陽新幹線・岡山までは複線仕様の瀬戸大橋があり、有効活用する。新大阪と2時間圏内になる。
国内新幹線は北海道から九州まで開通し、都道府県の6、7割に行き渡る基礎インフラ。四経連の千葉昭会長は「四国だけ具体的計画がなく、発展の妨げになる。北陸、北海道(新幹線)と比べても効果は遜色ない」とあいさつ。民間の資金・知恵を活用し早期実現する方策などを意見交換した。
シンポジウムではこのほか、国際総合スポーツ都市として国内外の選手を育成したりする案も提言。主要事業を4県共同出資にして連携を強め、世界での知名度向上が欠かせないとした。
引用:日本経済新聞
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