レスリング女子で五輪4連覇の伊調馨選手らが日本協会前強化本部長の栄和人氏から受けたパワーハラスメント問題で、スポーツ庁の鈴木大地長官は2日、日本協会の福田富昭会長と面会し「2020年(東京五輪)まであと2年で大丈夫かと不安になる。信頼回復に努めてほしい」と述べ、ガバナンス(組織統治)の改善を求めた。福田会長は「責任は私にあると重く受け止めている」と謝罪した。
鈴木長官は競技環境の整備も訴え、スポーツ庁に今後の取り組みなどを報告するように要請した。「方向を誤ったときにストップをかけてくれる人がいた方がいい」と話し、日本協会の執行部に外部からの人材登用を求めた。
福田会長は「一日も早く、前向きに20年に進まないといけない。改革、改善にしっかり取り組んでいく」と述べた。伊調選手と面会する意向も示し「2人で話せば誤解も解ける」と語った。
日本協会が聞き取りを委託した第三者委員会が、4月5日に提出した調査報告書で伊調選手らに対する4件のパワハラ行為を認定。27日に内閣府公益認定等委員会が日本協会の運営体制を問題視し、改善などを求める「報告要求」を行った。
引用:日本経済新聞
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